おとのこと

駅の音のことを話します

ATOS放送の変なパーツ探検隊 乗車口案内編

 以前、音声ファイルの整理をしていたところ、鎌倉駅の接近放送で「足元、青色の、番号」と流れているのを発見した。私もある程度はATOS放送を録っているので「乗車口」や「柱番号」のようなパーツはよく聴くが、この「番号」という放送は他に聴いたことがなかった。

 ATOSの放送を調べたいと思った時にまず参照するサイトと言えば、「ATOS放送各駅現況」だ。

atosmatome.wiki.fc2.com

その名の通り各駅でどのようなATOS放送が流れるかが記されていて、具体的な放送文面もしばしば詳細に書かれている。そこで、サイト内検索を使って「番号」パーツが使用されている駅を調べてみると……

鎌倉駅以外での使用例が見つからなかった


 鎌倉駅くらいでしか使われない「番号」というパーツがわざわざ用意されているというのはとても面白いことではないだろうか。もちろん、各駅現況は全ての放送の文面を記してあるわけではないから、昔の使用駅までは網羅できないものもある(実際、その後「番号」パーツの音声が鎌倉駅以外で流れているのを発見する、後述)が、いずれにせよ使われている駅はほとんどないことには変わりがなさそうだ。

 そして、このようなパーツがあるということは、きっと調べれば他にもいろいろな知らないパーツが出てきそうだ。さあ、ATOSの変なパーツ探しを始めよう。

※この記事の内容の最終更新は2022年7月18日時点です。間違った情報がある場合はお伝えください。

今回注目する放送

 今回は乗車口案内の付帯に注目してみよう。

 行き先や停車駅のような固有名詞が絡むパーツは、列車ごと・路線ごとに放送を特集したりする動画があったりするから認識されやすいし探しやすいが、ちょっとした付帯に紛れている一般的なパーツなどは注目されにくいと思うから、敢えて一般的な付帯の一つである乗車口案内を選んだ。ここでいう乗車口案内とは、「付帯について - ATOS放送各駅現況」のページの一番下にあるようなもので、例えば次のように流れる。

  • 足元のオレンジ色、○両、乗車口○号車から、○号車で、お待ちください。

  • グリーン車は、足元の数字○番と、○番で、お待ちください。

  • 足元白い、踊り子、号、乗車口で、お待ちください。

 上では、今回のターゲットを分かりやすくするために①~④の記号を振った。実際は省略されたりする場合があるが、上の①~④で分けておく。だいたい次のように見なせる。

  • ①……見るべき場所(足元・頭上・軒下)

  • ②……

  • ➂……見るべき印(乗車口、柱番号、数字など)

  • ④……何号車か/何番か

 このように分ければターゲットが見えてくるし、調べやすくなる。

 今回は、①~➂のパーツを調べる(④は別の機会に調べ直すことにする)。また、途中にある「○両」は増解結の放送、「踊り子」は予告や接近など別の箇所で流れると考えられるので除外する。

調べ方

 まず、文面を想像し、ありそうなパーツを予想する。例えば、色パーツとして「青色」という言い回しはありそうだと考える。次に、ATOS放送各駅現況のサイト内検索を行う。各駅現況のページでは、放送文面が記述されている場合は、パーツごとに読点で区切って書かれているので、サイト内検索で「青色、」と打ち込めば、「青色の」というパーツに引っかかることなく検索できる。全ての文面が掲載されているわけではないが、これでかなりヒットする。または、Twitterなどの情報源を当たる。Twitterで「ATOS 軒下」などと検索すると、「軒下」パーツに関するツイートが見つかったりする。

 このようにして情報を得たら、実際にYouTubeなどで流れていることを確認する。現地で聴くのも1つの手段であり、意外とネット上にはない情報が得られたりする。このようにして、2022/7/18までに以下のような情報が得られた。

①:足元・頭上・軒下

 「足元の」「頭上の」「軒下の」のようなパーツ。5種類見つかり、その使用駅は以下のようになった。赤字は過去に使用していたもの、空欄は使用例が見つからなかったものである。

田中向山津田
足元多数多数東戸塚保土ヶ谷磯子
足元の多数多数南越谷
頭上の武蔵小杉品川武蔵小杉、宇都宮
軒下土浦土浦
軒下の池袋池袋

 解説していこう。まず「足元」と「足元の」は、長さが異なる列車が来るホームやグリーン車のある列車が来るホームなどで非常によく使われる。ただ、津田氏によるこれらのパーツは残り少なくなっている。ATOS各駅現況で調べた限りでは、「足元」は東戸塚保土ヶ谷磯子の3駅、「足元の」は南越谷のホリデー快速しか見つけられなかった。

 次に「頭上の」。これは「頭上の、成田エクスプレス、乗車口案内板で」と使われるパーツであり、現在は武蔵小杉、品川だけだと思われる。昔は宇都宮でも寝台特急の案内時に使われたようだ。

 さらに「軒下の」というパーツがある。これは、ATOS各駅現況の「付帯について」の例文で発見し、こんなものがあるのかと驚いたパーツである。池袋のNEXでのみ使われていたようだが、残念ながら直近のダイヤ改正でNEXが池袋に乗り入れなくなり消滅したと思われる。また、昔は「軒下」というパーツが土浦で使われていた。以下の動画の19:29からの接近放送(津田氏)、22:41からの接近放送(向山氏)で存在が確認できる。

www.youtube.com

②:色

 乗車口の色として使われていそうな色を片っ端から打ち込んでみた。パーツとしては「○色」「○色の」の他に、「赤い」のように「~い」となるものも調べた。さらに、調べていくと「緑の」が見つかったため、「○の」というパーツも探した。見つけられた使用駅は以下のようになった。

 まずは赤、青、黄色。いずれの色も、津田氏の放送の現存は確認できなかった。

田中向山津田
赤い池袋戸塚池袋
赤色東京東京、錦糸町船橋
赤色の葛西臨海公園新木場、葛西臨海公園津田沼
青の品川
青い赤羽など赤羽など
青色多数多数船橋(臨時列車)
青色の多数多数津田沼
黄色い新日本橋など数駅新日本橋など数駅
黄色上尾
黄色の尾久など数駅尾久など数駅武蔵溝ノ口

 赤はかなり少ない。「赤い」は戸塚や以前の池袋でNEXの案内用に使われていた。「赤色」は東京のひたち、ときわ、アクティーで使用されている他、錦糸町4番線の5両編成の特急(あやめ祭り新宿さざなみなど)で使用されている。津田氏の放送については、船橋特急あやめ祭りの案内に使用されていた(田中氏になってからは知らない)。「赤色の」は京葉線の案内のために新木場と葛西臨海公園で使用される他、津田沼3番線の5両編成の特急(あやめ祭りなど)で使用されている。

 一方、常磐線横須賀線中央本線で使われる色である青はかなり多い。「青色」「青色の」は多いが、「青い」という言い回しは比較的少なく、赤羽の10両編成などで使われる。津田氏の「青色」は、船橋の外房初日の出号で流れたようだが、他にも使われていたかもしれない。津田氏の「青色の」は現在でも津田沼3番線の9両編成の特急(新宿さざなみなど)で流れる。

 また、「青の」というパーツが品川12番線の9両編成の特急で使用されている(湘南で確認)。これは他に全く聞いたことがないパーツであり、現地で確認して衝撃を受けた。品川以外での使用例は知らない。

 黄色はやや少ない。横須賀線で多く使用される傾向にあるようだ。なお、「黄色」というパーツは見つからなかった。ありました。上尾で使われていたらしいです。↓↓

- YouTube


 次にオレンジ、緑、水色

田中向山津田
オレンジ色渋谷など数駅渋谷など数駅宇都宮
オレンジ色の多数多数東戸塚保土ヶ谷
緑の赤羽川崎、赤羽土浦
緑色真鶴など数駅真鶴など数駅
緑色の多数多数東戸塚磯子
水色鴻巣
水色の尾久など数駅尾久など数駅

 オレンジと緑はよく使われる色である。オレンジは中央線、SSL常磐線以外のUTLで、緑は横浜線常磐線やUTLやSSLで使われる。水色はやや少ないが、京浜東北線などで使われる。いずれも津田氏はほぼ消滅しているようだ。

 なお、「緑の」というパーツが川崎駅1番線の踊り子で使用されているが、このパーツもほとんど使われた例がない。先ほどの「軒下」のところで紹介した動画で、土浦の津田氏の「緑の」というパーツが聴きとれる。また、上尾駅でも向山氏のパーツが流れていたようだ(以下の動画参照)。しかし、田中氏のものは見つけられていないし、他で使用されている例も知らない。追記:2023年2月からは赤羽駅でも使われているようだ。

youtu.be

 また、鴻巣駅で単に「水色」と読み上げている次の動画が見つかった。これ以外の採用例は分からず、「青の」「緑の」と共にまさにATOS放送の変なパーツと言えそうだ。

youtu.be

 最後に、紫、黒、白。

田中向山津田
紫色船橋(あずさ)八王子船橋(あずさ)
紫色の東京東京
黒の国分寺国分寺
黒色東京東京
白の籠原籠原
白い取手取手、鴻巣、横須賀荒川沖など常磐線
白色荒川沖など数駅荒川沖など数駅

 紫と黒は使用例がとても少なく、見つけられたのは表に記したもののみである。東京は中央線ホームで、特急はちおうじは黒、それ以外の特急は紫の乗車口案内が流れるようだ。東京駅中央線ホームに乗車位置案内が付いたのは田中氏になった後なので、津田氏の「紫色の」や「黒色」のパーツは不明である。また、国分寺の「黒の」はNEXで流れるが、こちらは津田氏の頃も流れていた。この他にも、以前は「紫色」パーツが立川で流れていた。また、実際の音声を見つけられていないが、高尾のホリデー快速やまなしで「紫の」が流れたという情報もある。

 これらに比べると「白」はまだ使用例がある方で、常磐線でよく使用されている。ただし、「白の」は籠原しか見つからなかった。以前は日野でも「白の」パーツが流れていたようだ。

 これ以外に、黄緑、ピンク、桃色、茶色などを調べたが、これらはさすがに存在しないようだ。

➂:見るべき印(乗車口、柱番号、数字など)

 「乗車口」という案内はよく聴くが、それ以外にも、「柱番号」「数字」といったパーツ、自分が偶然聴いたことのある「番号」「枠」「乗車口案内板で」パーツなどを探した。色パーツと異なり簡単には想像が利かないので調べにくかったが、さすがに以下に記すもの以外はないと思う。

田中向山津田
乗車口多数多数磯子、南越谷
乗車口で多数多数東戸塚保土ヶ谷
乗車口案内板池袋東神奈川宇都宮
乗車口案内板で武蔵小杉、籠原品川、籠原武蔵小杉
数字逗子、大船、川崎逗子、大船、川崎逗子など
柱番号武蔵小杉など数駅武蔵小杉など数駅武蔵小杉など
番号鎌倉鎌倉鎌倉
取手取手
ラベル川崎川崎船橋(臨時列車)
ラベルで武蔵小金井、王子?武蔵小金井

 「乗車口」、「乗車口で」は最も基本的なパーツで、様々な駅で使われている。しかし、津田氏による放送については消滅が近づいていると言える。

 「乗車口案内板(で)」パーツは、武蔵小杉と品川ではNEXの乗車口案内で使われる他、籠原、東神奈川でも使われている。以前は池袋のNEX、もっとさかのぼれば宇都宮の寝台特急の案内でも使われていた。

 「数字」は意外と使用駅が少ないパーツである。これに比べれば「柱番号」の方が多く、横須賀線だけだが数駅で使用されている。「番号」は、この取り組みの発端となったパーツで、現在は鎌倉以外ないと思われるが、「【161音声】向山ATOS 自動放送集 ~普通電車編 ② ~【向山佳比子】 - YouTube」(先ほどの「緑の」で紹介した上尾駅の放送)でも確認できる。

 「枠」はまたレアな放送で、現在は取手のみのようだ。私は昔新橋で録ったのだが、新橋は2年ほど前に「枠」パーツを使わなくなったようだ。「ラベル」パーツは、以前は川崎駅1番線で使用されていたようだが、現在は2番線で使われている。ただ、両数によって異なる可能性もあり、確認を進めたい。また、船橋の外房初日の出号で「ラベル」パーツの津田氏のものが流れたようだ。さらに「ラベルで」というパーツもあり、武蔵小金井で使われていたことで有名(?)だが、一時期王子でも使われていたとか(各駅現況より)。

おまけ:「号」

 最初の方で「踊り子、号、乗車口」のような例を出したが、このように列車愛称の後に続く「号」パーツを使用している駅は意外と少ない。「あずさ、乗車口」とか「ホリデー快速鎌倉、乗車口」のように、間にわざわざ「号」を挟まないところが多いようだ。そのため、以下の2駅しか見つからなかった。ただ、探せばもっと見つかるかもしれない。

 小田原は特急湘南と踊り子、大船は踊り子で流れるようだ。昔は立川のスーパーあずさでも流れた。

田中向山津田
(列車愛称→)号小田原小田原、大船

まとめ

 今回の調査では、①(見る場所)としては「足元」「足元の」「頭上の」「軒下」「軒下の」の5種類あることが分かった。また、②(色)は赤、青、黄、オレンジ、緑、水色、紫、黒、白の9色があり、それぞれの後ろに「の」が付いたり「~い」と形容詞形になったりした様々なバリエーションがあることが分かった。そして、➂(見るべき印)はオーソドックスな「乗車口」から、ほぼ使用されていない「番号」「ラベルで」まで多様であることが分かった。

 このページの内容をまとめたスプレッドシートを以下で公開する。また、新たな情報があったらぜひ教えていただきたい。新たな情報を得た場合、記述を変更する場合がある(最終更新日:2022/7/18)。

docs.google.com

 最後に、この記事で紹介したような様々なパーツを探すことができたのは、ATOS放送各駅現況をまとめてくださっている方々、YouTubeで様々な放送の動画をアップロードしてくださっている方々などのおかげです。ありがとうございます。

ダイヤ改正2022収録記

 今年もこの季節がやってきた。

 ダイヤ改正で何が消えるかは数か月前に宣告されるのに、毎度毎度動き出しが遅くて回収しきれない。今年も例によってゆっくりと動き出し、少しだけ駆け込みで収録してダイヤ改正を迎えることとなった。この記事は、その駆け込み収録結果の記録である。

 時系列順に並べている。数回に分けて回収したものは初めての収録日に合わせている。

1. ほくほく線超快速(22/1/8, 2/20)

 ダイヤ改正で超快速が減便する。この関連で消滅すると思われる放送は以下の通り。

 この両駅は、現状下り超快速の1本のみが通過する(回送などはあるのかもしれないが、よく知らない)。ダイヤ改正ではこの超快速が削られるため、通過メロディーが聴けなくなると思われる。まつだいの方は録音してあったが、虫川大杉の方は録音していなかったので、回収することにした。この2つの駅以外でも、通過駅のある列車が減るため、うらがわら大池いこいの森、くびきなどほくほく線で録り残していた通過メロディー、さらに通過接近放送も合わせて録音した。

 直江津から越後湯沢方面の超快速が消えそう。となると、遠隔放送で「超快速スノーラビット」と流れることもなくなってしまうのではないか。


 以上を集めるために、2022年1月8日、週末パスを使用しうらがわらに向かった。しかし、数年前に録った時と仕組みが異なり、ホーム上でしか通過メロディーが鳴らなくなっていた。そのためうらがわらの通過メロディーを早速録り逃してしまった。また、虫川大杉大池いこいの森、くびきの通過メロディーを全て録るとなると行程上どうしてもトキ鉄の遠隔が録れず、早速再履を決定した。他の改正案件を回収しながら南東北を旅する行程を組み、2022年2月20日に再びほくほく線に訪れ、うらがわらの通過メロ、通過接近放送、トキ鉄の遠隔を回収した。

2. TX北千住行き最終(22/2/12, 3/11)

 ダイヤ改正で上り北千住行き最終、及び折り返し下り北千住発八潮行きが、上り八潮行き最終に一本化されることになった。最終なので回収にかなり労力が必要だが、何とか回収してきた。

 2022年2月12日、つくば市に行く用事があったので、その帰りに流山おおたかの森で男声の北千住行き最終の接近を回収。ちなみに秋葉原行き最終の接近も回収した。その後は松戸快活に滞在の後、翌朝のJL北千住行きを回収して帰った。

 男声はおそらく流山おおたかの森でしか流れないので、これが録れてしまえばあとは気が向いた時に録れば女声の接近を回収できる。改めて2022年3月11日、ダイヤ改正前最終日、綾瀬から歩いて六町に向かい、女声の北千住行き最終の接近を回収しそのまま北千住行きに乗り込んだ。青井でも良かったが、六町なら上下線で発車時刻が開いていて対向被りを気にしなくてよさそうだし、もし駅員被りだったら青井に移動して回収することもできると考え、六町を選んだ。六町では最終のために出てきた駅員さんに声をかけられ、「自動放送録られるなら被せない方がいいですかね?」というようなことを言われた。ありがたい。

 ちなみに、北千住始発の八潮行きもダイヤ改正で消滅する電車だった。Yahooの時刻表によると北千住1番線発なので、短時間で引込線に入れて折り返すのかと思っていたら普通に2番線からの逆線発車だった。発車放送とメロディーだけ回収した。メロディーは通常の2番線発と同じだった。まあ、今後も八潮行きの放送は男女とも秋葉原で聞けるから問題はない。

 ところで、TXは始発駅以外は行き先を読むのは接近放送しかないが、始発駅は「○○行きです」というような放送がある。4/14追記、これは誤解でした。多分ありません。少なくともつくばにはありませんでした(4/9確認)。そのため、つくばで録ると「北千住行き最終電車です」と流れるのだろうか、と思った。しかし、「北千住行き」と「最終電車です」のパーツが分かれそうだ。「北千住行き、最終電車がまいります」の前半で「北千住行き」が聞けるし、北千住行き以外の最終の「秋葉原/守谷/つくば行き、最終電車です」の後半で「最終電車です」が聞けるのだから、つくばで録る必要はないという結論に至った。

3. 仙台発丸森行きのFF被りなし(22/2/17)

 仙台駅から1本だけ阿武隈急行線直通丸森行きがあり、仙台駅のATOSでは丸森行きのパーツが用意されていないためか発車放送が存在せず、発車メロディーが被りなしで流れる。臨時列車などで被りなしで流れる場合はあるらしいが、定期列車で聞けるのはこの1本のみだった。

 2022年1月3日、年末年始東北旅行の帰りに仙台で丸森行きの発車メロディーを録るも、残念ながら隣のホームの予告放送が被ってしまった。そのため、ダイヤ改正までの間にもう一度仙台駅に行かなければならないということになってしまった。これと先述のほくほく線をモチベーションとして、南東北の旅行を打ち立て、2022年2月17日、無事リベンジを果たした。この南東北の旅行での駅放送に関してはまた記事にしたいと思う。

4. 信越本線・トキ鉄 快速新井行き(22/2/20)

 夕方に新潟駅発新井行きの快速があり、1日1本かつ今回の改正で消滅する。多分、鉄道のオタク的には115系でニコニコするべきだったのだと思うが、「快速」も「新井行き」も珍しくないし、「よく分からないけどレアなんだろうなぁ」程度にしか思っていなかった。

 2022年2月20日糸魚川直江津間の接近メロディーをちょっと集めて直江津に戻ってきたら、たまたまこの列車が停車していた。せっかくなので停車中放送を録ってみると「この列車は、終点、新井まで、各駅に停車いたします」という付帯が流れた。これは確かに改正で消滅するかもしれない。録れてよかった。

5. 千代田線から直通する急行唐木田行き(22/2/26)

 メトロの放送で「唐木田行き」が流れなくなるので回収。JRは大昔に録っていたはずなので結構です。

 2022年2月26日、我孫子駅のメロディーを駆け込みで収録するついでに綾瀬で録ることにした。唐木田行きは綾瀬1番線発で、女声の放送が流れる。ちなみに男声は流れる駅がない(北綾瀬発がない限り、A線方面行きの男声は流れない)。綾瀬駅の待合室で録音したら音質がカスで、JVC横長の方がマシだったかなという気持ちになった。また、3番線の発車とか1番線の入線とかが裏被りして微妙な音声になってしまった。まあ到着が回収できただけでも良かった。綾瀬以外では発車サイン音がすぐに扱われて到着放送が途中で切られそうだから。

 ↑ 綾瀬1を4と間違えて書いている。

6. 我孫子駅 期間限定発車メロディー「河童音頭」「あびこ市民の歌」(22/2/26)

 ダイヤ改正案件ではないが、2/28で消滅だったので実質ダイヤ改正みたいなもの(?)。期間限定発車メロディーが通年化されるパターン(一ノ関、盛岡等)に慣れすぎていたが、我孫子は普通に消滅だったので、駆け込み収録。上下線とも割とあっさり約2コーラス鳴ってくれたので、すぐ撤収した。唐揚げ値上げ前喫食もすればよかったが、少食音鉄には朝のデカ唐揚げはきつい。

 高崎幹も一応期間限定なので、録っていない音鉄は急いだ方がいいかも?

7. 宇都宮線日光線発車メロディー(22/3/2, 黒磯は22/2/16)

 ダイヤ改正即ち発車メロディーの消滅、というのが通例になってきたようだ。前回の外房線内房線鹿島線等のワンマン化に引き続き、今回は宇都宮線日光線・八高川越線・相模線の4つの線区*1がワンマン化される。

 このうち、宇都宮線日光線のメロディーを集めに行ったのは2022年3月2日だった。矢板那須塩原は両曲2c目持っていた他、先述の南東北旅行の時に東武宇都宮を回収し、黒磯の秋桜と春待ち風の2c目もゲットしたので、宇都宮下り、宝積寺、黒磯、後は統一曲1ペア録れれば十分だと思っていた。しかし、せっかく18きっぷを使って宇都宮界隈までやってきたわけだし、いろいろな駅を録ることにした。結局長居して宇都宮5番線1.1c、10番線上り1.4c、その他のホームの余韻やフル、鶴田上下余韻orフル、宝積寺下り1.4c、上り1.9、氏家下りフル、上り途中切り、蒲須坂下りフル、上り1.1c、野崎上下到着・発車(途中切り)などを集めた。日光のベルはどこにでもあるベルだし別にいいや。統一曲だし長さは気にしない。それなりにいろいろなものを録れた。ただ、このせいで八高川越線がおろそかになり……

8. 八高川越線発車メロディー(22/3/2)

 八高川越線もあまり録ってなかったが、一応八王子1と箱根ヶ崎の2c目、拝島のフルなどは録ってあった。他は高麗川と西川越だけ録っておけばいいかなと思ったが、結局高麗川は録れず終いだった。

 2022年3月2日、宇都宮界隈を録った帰りに川越線に立ち寄った。あまり時間がなかったし、その気になれば大回りでも来ることができるだろうと思ったので(結局行かなかった)、一番大宮に近く録りやすい西川越の接近放送と発車メロディーだけ回収して終了。発車放送さえ鳴ってくれれば途中切りでもいいと思っていたが、両方面フルコーラス鳴った。これでメロディーが近郊地域13-1と14-1だったらもっと良かったのにな。

 ついでに、扱える本数が減りそうな川越の発車メロディーも録った。

9. 中央総武線各駅停車 幕張行き(22/3/4, 3/10)

 消えるけど、別にまた復活してもおかしくないでしょ……しかもダイヤが乱れれば聞けるかもしれないし。

 とりあえず、津田氏は消えるかもしれないから、3月4日に予告・接近放送を高円寺で回収。大久保の方がスピーカー良いんだろうけど、メロディーじゃなければ音質はそこまで気にならない。接近放送に走行音が若干裏被りしたと思ったが、あまり気にならなかった。

 加えて3月10日に新宿13で田中氏の放送も回収しようと思ったら、予告放送がなく、しかも接近放送は英語に駅員放送が被って微妙な結果に。もっと調べてから来ればよかった。

10. 中央線からの武蔵五日市・箱根ヶ崎行き、武蔵五日市・高麗川行き(22/3/4, 3/10)

 八高川越線ワンマン化に伴い、中央線から八高線に直通するこれらの列車が消滅する。とはいえ、高麗川行きは川越で聞けそうなので、幕張行きと同様こちらもあまりやる気にならなかった。一応男声の箱根ヶ崎行きとか女声の単体の日本語「箱根ヶ崎*2とかは聴けなくなるかもしれないと思ったので、回収することにした。

 3月4日、幕張行きを高円寺で録った後、なんと男声を録るために選んだ駅は立川。結局駅員放送が被りまくって悲惨なことになった。一応予告と接近を合わせて、日本語の「箱根ヶ崎」と英語の "Hakonegasaki" パーツは回収できたが、パーツの部分でたまたま駅員放送が被らなかっただけ。武蔵小金井とかにすべきだったんじゃないですかね……

 この他、3月10日に新宿12で女声の武蔵五日市・箱根ヶ崎行きの接近、御茶ノ水1で男声の武蔵五日市・高麗川行きの予告・接近を回収した。こちらは平和だった。

11. 相模線発車メロディー(22/3/5)

 統一曲を一駅ずつ集めるオタクではないので、茅ヶ崎、旭型に更新後の海老名、余韻が切れる厚木、あと近郊地域20-1番をどこかで録れればいいと思っていた。2022年3月5日は厚木市に行く用事があり、さらにその日のうちに愛知県まで行く予定だったので、18きっぷで相模線を集めることにした。

 茅ヶ崎は噂通り禁煙放送が被りやすい。禁煙は3分20秒ごとに鳴るから、ある程度被る列車と被らない列車の見当が付く。そこで、確実に被ると予測した列車は最初から録らないことにして、茅ヶ崎を録らない時間帯に北茅ヶ崎の接近と発車を回収した。10:19発と10:46発で1番線の被りなしを回収し、11:07発で2番線の被りなしを回収した。その後、海老名を回収。2番線はメロディーに啓発が被ったが、東海道型時代にメロディーは回収済なので問題なし。厚木も回収。

 厚木駅18きっぷで出場する時に、小田急の駅員さんに自動改札機を通れる「出場証」のようなものをもらった。小田急の管理駅だからなのだろうが、これは初めての体験だった。写真を撮っておけばよかった。

12. 上野東京ライン黒磯行き(22/3/5)

 これも宇都宮線のワンマン化により消滅する列車の一つだが、音鉄としてはこれが消滅してもあまり変わらないと思うかもしれない。ATOSの「上野東京ライン」はどこでも録れるし、黒磯行きも宇都宮以北なら大して珍しくないパーツだからだ。

 しかし、黒磯行きが走るのはATOS区間だけではない。そう、熱海駅だ。熱海駅は旭型を用いているが、ダイヤ改正前後合わせて、黒磯行きの列車が走る駅で旭型が導入されているのはダイヤ改正前の熱海駅しかない。つまり、ダイヤ改正で旭型の「黒磯行き」は消滅する

 正直旭型なのであまり録る気は起きない。実際、海老名駅の八王子行きもダイヤ改正で消滅する(高麗川駅の旭型とは言い回しが若干異なる)が録っていない。しかし、2022年3月5日、愛知県まで18きっぷで一気に進む予定だったのだが、熱海駅を通るタイミングでちょうど1日1本のみの上野東京ライン黒磯行きの接近放送が流れることが分かった。そこで、旭型の黒磯行きの放送を回収することにした。無事回収した後、愛知県に向かうべく豊橋行きに乗り込んだ。

 栃木県の北の方まで行く列車と愛知県まで行く列車が隣り合っているの凄いよな。

 おそらく、今回のJR東日本ダイヤ改正で消滅した放送のうち一番南で流れる放送だろう。

13. 準特急(2022/3/10など)

 京王は割と昔から録ってたので準特急のパーツはとっくにゲットしてある。パーツと行き先の組み合わせをありがたがるような音鉄ではないので、わざわざそれ以上の録音をする気は起きなかった。しかし、2022年3月10日、たまたま京王線新宿駅を利用したため、何か面白い放送がないかと探してみると、京王多摩センター化けて各停橋本行きになる準特急があった。京王の化けに詳しくないので珍しいか分からないが、一応ネタ感はあるから録音しておいた。

おまけ. その他気になっていたダイヤ改正ネタ

 札幌の「石狩当別から」「石狩当別行き」、桑園の「石狩当別行き」、学園都市線内の「石狩当別です」は持ってた。学園都市線内の「石狩当別行き」とか「石狩太美です」とかは持ってなかったが、合成だしいいや。

 東急目黒線が奥沢待避・8両化によって放送更新してしまうのではないかと思い、2月8日に武蔵小山で様々な放送を録音してきた。朝ラッシュだったので、各停西高島平行き(急行王子神谷行き待ち合わせ)、各停鳩ヶ谷行き(急行高島平行き待ち合わせ)などの珍しそうな放送が録れた。ただ、まだまだ録れていない放送があったので心配していたのだが、結局放送は更新されず新規パーツ追加で対応ということになり、一安心した。相鉄直通が始まるといよいよ危ない気がするので、それまでにもっと放送を集めておきたい。(埼玉高速鉄道は興味の対象外だったのでセーフ。)

 3月11日の朝、丸ノ内線新宿三丁目行きを録った後暇してたから録りに行けばよかった。消滅することを完全に忘れていた。

  • 大宮行き、池袋行きNEX

 ATOSはパーツ自体どこでも録れそうだし、ここまで来ると興味がない。成田空港は改正の前日くらいに詳細に戻ったようだが、そのためだけに成田空港まで行く気もなかった。調べたら以前成田で大船・池袋行きNEXの放送を録っていた。というかいつの間に横浜行きNEX消えたんですか???

 成田は収録済。調べたら津田氏時代の船橋とかも出てきた。特に珍しいものもなさそうなので改正前に駆け込み収録はしなかった。

振り返り

 もっと早く集め始めればよかった(毎年言ってる)。今回の改正は例年に比べて多い気がしたが、これは自分の興味の幅が広がっているからなのかもしれない。おそらく数年前だったらTXの北千住行き最終がなくなるとか言われても何も思わなかっただろう。興味の幅が広がっているということは、日ごろから集めておくのがいっそう大事になると思うので、今後は余裕をもって録音していきたい。

*1:線区と書いたので、「八高線川越線は別だから5つ」とか言わないでほしいです。

*2:英語は拝島が詳細英語化してくれれば可能性あり。

2021年末東北旅行記

 友人との間で、年末年始で弘前に行こうという話になり、東北地方をぐるっと巡ってきました。全員集合して行動する所もあれば、各自で分かれて行動できるところもあるというフレキシブルな旅程だったので、いろいろな駅放送を録音することができました。ということで、この旅行の駅放送にまつわる部分だけ大まかに書きます。

1日目 都内→村上

使用した切符は北海道&東日本パス。友人1と上野で合流し、在来線を乗り継いて村上に向かう……つもりだったが、上越線が止まっていたため、なんと振替で高崎から長岡まで新幹線ワープができた。長岡からは信越本線白新線経由で村上へ。新潟で友人2と合流。この日は駅の放送は録音せず。

駅放送に関すること
  • 白新線西新発田駅だけ戸閉放送が聞こえた。乗っていた時は聞こえなかっただけで他の駅にもあるかもしれないと思ったが、どうやら本当に白新線では西新発田だけらしい。

  • 村上駅には遠隔放送がある。多分YouTubeにたくさん動画がある。遠隔放送が流れるスピーカーは駅舎の外側にも付いている。またJR東日本でよくあるコンコース補助放送もあって、そこで村上パーツが流れていた。鳴らないことでおなじみの発車メロディー「汽車」は、唯一のワンマン列車である14:16発上りでは流れなかった(それはそう)。

2日目 村上→秋田

羽越本線を北上。強運なことに運転見合わせも大幅遅れもなく無事に秋田到着。鶴岡、酒田で途中下車。友人とは鶴岡までと酒田以降で同行。

駅放送に関すること
  • 村上駅で3本くらい試しに録ってみたが、9:53発(2番線上り始発普通)4秒、10:21発(3番線下り臨時特急)3秒、10:23発(1番線上り特急)5秒という結果だった。こんな駅録れる気がしないね。

  • 鶴岡駅は接近放送(清流が流れる)、到着放送(1番線と2,3番線で異なる)に加え、接近表示機からの遠隔放送もあった。ちなみに、1216着の鶴岡止まりは2番線に入線。接近放送は1番線側で流れたが、到着放送は2,3番線側で流れた。話は聞いていたがいざ録る時には忘れていたため、接近だけ録り逃した。

  • 酒田駅の滞在時間は短かった。接近放送は到着ホームの読みを外して録れず。鳴動はかなり早い(4,5分前?)。到着放送は駅員扱いと聞いていたが、肉声で案内する駅員さんだったためか鳴動せず。また今度録りに来よう。陸羽西線を乗りに来る時にでも。

  • 秋田駅は外房PRCと同じ合成音声。夜1本の院内行きでも録ろうかと思ったが、あまりモチベが湧かず、気が付いたら発車時刻を過ぎていた。

村上、酒田の番線付き時刻表(サイズ注意)

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村上
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酒田(羽越本線)
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酒田(陸羽西線)
秋田はYahoo乗換案内アプリで分かるので略。

3日目 秋田→弘前

リゾートしらかみ1号で弘前入り。その後弘前観光。寒波の中で訪れた弘前城は凄いことになっていた。全行程友人と同行。

駅放送に関すること
  • リゾートしらかみに乗る前に少し秋田駅の放送回収。到着放送に乗換案内が付帯するようだ。リゾートしらかみの案内が単純に「快速 青森行き」だったのが微妙。合成音声なんだからリゾートしらかみくらい言わせてもいいのに。

  • リゾートしらかみ東能代駅で7分停。東能代のおもてなしメロディーなるものがある。歌詞付き。曲の途中から途中まで1ターン分くらい回収。

  • 能代では10分停。おもてなしメロディーがあるはずだが、流れなかった。

  • 深浦駅では交換。自動放送はなさそうだった。

  • 弘前駅到着。メロディーがかっこいいね。

駅放送に関係ないこと
  • 弘前城すげー 雪で真っ白だった。

  • 大正浪漫喫茶室という良さげな喫茶店でりんごを使ったスイーツを食べた。弘前市が舞台の某作品に出てくる喫茶店のモデルでもある。

4日目 弘前弘前

弘南鉄道に乗車し、弘前市とその周辺で大晦日を過ごす。

駅放送に関すること
  • 弘南鉄道弘前駅には発車ベルがある。厳密に列車別改札をしていたので、録って出るということが可能かどうかよく分からない。

  • 弘前東高前駅には到着時に流れるベルがあった。後日調べたらYouTubeに動画が上がっていた。

  • 平賀駅の到着~発車時にかけて流れるメロディーを回収。これが2021年最後の収録だった。こういう穏やかなオルゴール調のメロディーは雪が降る中で聴くのに合う曲だと感じた。なお、ここも列車別改札を厳密に行っていたので、ホームに入れたのは2分前だった。

  • 弘南鉄道大鰐線津軽大沢駅義塾高校前駅には到着時に流れるベルがあった。後日YouTubeで駅の様子を調べたら確かに流れているのが確認できた。

駅放送に関係ないこと
  • 松屋 弘前高田店に行きました。🆗🆗🆗

  • 大鰐温泉で年越しそばを食べました。(メニューにそばがあったのでそれを注文して年越しそばとした。)

5日目 弘前→青森

岩木山神社に初詣をして、その後弘前市が舞台の某作品に出てくる下湯口バス停まで行って帰ってきた。日が沈む頃に弘前を離脱、友人2と青森へ。

駅放送に関すること
  • 弘前駅で録り初め。各番線の接近放送と全番線共通の到着放送は録れたが、1番線の発車放送だけ時間帯が合わなくて録れなかったので今度録る。ただ時刻表を撮り忘れてしまった……

  • 浪岡駅は2点チャイム+新永楽(盛岡支社で導入が進んでいるやつ)だった。

6日目 青森→北上

この日は音を録ってひたすら南下した。青森で友人2と別れ、盛岡で友人1と合流。

駅放送に関すること
  • 朝は小柳駅で接近を録音。八戸方面は5回、青森方面は4回同じ文面が鳴った。どうやら隣の矢田前駅は昔からの放送が未更新で残っているらしく、こっちを確認してくるべきだった。

青森駅の放送

 青い森鉄道とJRで異なる。青い森鉄道は接近放送と発車メロディー・発車放送があり、行き先案内などはない簡易的なものである。JRホームは接近放送は簡易的だが、到着放送や発車放送は詳細である。番線付き時刻表はYahooで確認可能。  JRホームの到着放送は、時間の近い乗換列車(津軽線奥羽本線)がない場合には同じ到着案内を2回繰り返し、乗換列車がある場合は到着案内の後に乗換列車の案内(行き先とホーム)が付帯。また、たまに到着放送が流れない。  JRの発車放送は詳細で、メロディーの後に種別と行き先を2回繰り返す。なんとご丁寧にリゾートしらかみパーツも用意されている。一方で秋田駅さん、合成音声なのにパーツなし……

新青森駅の放送

 在来線の放送は仙石型で、種別と行き先を言う詳細な接近放送と発車放送がある。発車放送は車掌乗務列車でのみ流れる。スピーカーは白いユニペックス小丸で、黒いユニペックス小丸からは自動放送が流れない。  新幹線ホームは上下とも駅員放送被りなしで2コーラス目入り。やっぱり多客時は本数が多くて録りやすいですね。ねぶた囃子を発車メロディーにしてるのかっこいいなぁ。番線付き時刻表はYahooで確認できる。

新青森駅在来線のワンマン情報付き時刻表(サイズ注意)

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八戸駅の放送

 在来線は4番線の接近放送と、鮫行き(2)、久慈行き(2)、三戸行き(4)の発車放送を回収。ワンマンでも流れる。久慈行きはメロディー冒頭録り逃し&駆け込みベル被り。駆け込みベルと思われるベルは、短く プル プル と切りながら流していた。この2か月前に放送が更新されたということで、ギリギリ記録することができて良かった。花輪線経由で帰ることも考えていたが、青い森・IGR経由にして良かった。  新幹線は帰省ラッシュで上りが8コーラス目に突入していた。

  • 盛岡駅の新幹線のメロディーを回収。現地で初めて聴くことにしようと、YouTubeに上がっている音声などを全く聴かずにやってきたので、まずメロディーの良さに感動し、それから曲の長さにびっくりした。35秒??? やはり帰省ラッシュということで、メロディーは鳴りまくった分駅員放送は被りまくった。

7日目 北上→仙台(→東京、自宅)

北上で友人1と別れ、水沢江刺駅で耐久の後、水沢駅まで徒歩、その後は伊豆沼を見て仙台へ。仙台で全員が一時合流し、すぐに別れる。仙台に残った自分は、青葉城を見に行った後音を録ることにした。

駅放送に関すること
  • 北上駅の0番線発の初電盛岡行きで、0番線の発車放送を回収。北上線は今のところ全てワンマンなので発車放送は流れない。一方、1番線下りの接近放送は早朝5時台に録れると思っていたが、現在のダイヤではなくなっていた。

具体的には、1番線は上りと下りで接近放送の声が分かれていて、下り列車(一ノ関方面から入線する列車)は5:04頃に入線する北上線の始発と、一ノ関からの終電しかないという話を聞いていた。しかし、この情報は割と古く、今は北上線の始発は繰り下げられているので5:04頃入線する列車は存在せず、初電である6:10発の北上線は5:55頃盛岡方から入線し、接近放送はなかった。後で調べてみると、7:28発の盛岡行きは1番線に入線するようで、こちらの方が狙いやすいだろう。

北上駅の番線ワンマン情報付き時刻表(サイズ注意)

f:id:sgw_510_odw:20220311180535j:plain北上線は全てワンマン。番線情報はYahooで確認できる。

  • 水沢江刺駅でメロディーを録音。本当に鳴らない。北上から仙台行きに乗って水沢江刺で降りたが、上りはこれでフル鳴った以外は9時頃撤収するまで全て途中切り。下りは7:22発がフル、7:51発と8:46発が途中切り。まず長さがおかしい、良いメロディーだと思うけど30秒はきついよ……

  • 水沢駅まで徒歩。時刻表によると水沢2は朝の下り快速のみ。

仙台駅で放送を回収

・FFの被りなしが流れると噂の丸森行き(5番線)は、確かにメロディーだけ流れたが、6番線の予告放送に被られてしまったので後日リベンジした。 ・仙石東北ラインの女川行き(4番線、当駅始発)は20:33頃接近鳴動。仙台駅の放送に疎かったので、列車が到着した時に「~~女川行きになります」という放送が流れることを知らず、何これ??????となったが、石巻行きとかでも普通に流れるものらしく、ならマイクを構えておくべきだったなという気持ちに。 ・山下行き(6番線、当駅始発)は23:17頃接近鳴動。 ・接近時刻が分かりにくく放送が録りづらい。折り返し列車は時刻表を見れば見当が付くはずなのだが、それでも収録ミスをしばしば犯してしまった。

  • 仙台市営地下鉄仙台駅で放送を少し録音。謎の正月っぽいBGMがあって、ホームによって放送に被ったり被らなかったりするようだったが、これはいつも流れるものなのだろうか。

  • 山下行きを録った後で夜行バスに乗り込み、東京までワープ。朝のうちに帰宅した。品川駅6:03発下り(11番線)は駅員放送が被って余韻切りだった。12番線側で禁煙放送が流れ、それも裏被りした(これは毎回そうなるっぽい)。

振り返り

八戸駅の放送が3月頭に更新された。危なかった~~~弘前から花輪線経由で北上に抜けるプランも考えていたけど、こっちにしていたら八戸駅発車メロディー録れず終いだった。
弘前、とても良いところです。豪雪の中だったので一面真っ白で、怖かったけど、綺麗だった。またいつか、春に桜を見に行ったりするのも良いかも。
・この頃東北行き過ぎでは?

鬼怒川・福島遠征(2021/9) 記録

 2021/9/26~9/29の3泊4日の旅行の記録です。9/26などに所属しているサークルの活動があったのと、広野駅の駅側の発車メロディーが9/30までだったのがきっかけとなって、行くことを決めました。
 駅の放送に関する部分を中心に書きます。太字は自分が駅でちゃんと放送を確かめたり録ったりした部分です。ただ、もしかしたら放送の聞き落としなどがあるかも。

1日目 都内→川治湯元(栃木)

使用した切符は東武・野岩・会津鉄道経由の北千住→西若松の切符。これで100kmを超えるから途中下車もできる。たまに途中下車して別途運賃払って戻ったりもしながら北上。下今市は全部集めようとするとアホほど時間かかりそうなので、周辺の小駅の接近音を集めて鬼怒川温泉を録ってからサークルの活動に参加することにした。

  • 大桑駅で接近音を回収。下今市行きは7点低音、鬼怒川温泉寄りは7点高音。鬼怒川温泉寄りのPATLITE付近は立ち入り禁止になっていたので、密着は不可能だろう。大谷向?まあ今度東武日光の方に行く時に上今市とかと一緒に回収できるだろ。

  • 小佐越駅で接近音を回収。島式の癖に分離しているのが厄介。下今市寄りは下今市方面行きで鳴り、7点の下小代で使われているタイプ。鬼怒川温泉寄りは鬼怒川温泉方面行きで鳴り、断続ブザー。うるさい。

  • 東武ワールドスクウェア駅の接近放送と発車放送を回収。前に来た時は接近放送に英語はなかったし、発車メロディーもなかったけど、変わるものだねえ。

  • 鬼怒川温泉駅発車メロディーを回収。前は1コーラス目をミスった2コーラスだったが、今回は1番線の3コーラス(1c目被りなし)、3番線の3.5コーラス(全被り)などが録れて良かった。自動放送も集めようとしたが、駅員放送が被りやすいので難しい。まあ、東武のこの辺りに詳しい音鉄さんに任せよう。

  • 鬼怒川公園駅龍王峡駅川治温泉駅で途中下車。どの駅も自動放送はなかった。

2日目 川治湯元→福島

前日と同じ切符で北上。西若松に着いたら、そこから一気に福島駅まで。

  • 川治湯元駅には放送なし。

  • 昔は中三依温泉駅とか上三依塩原温泉口駅にも接近メロディーはあったらしいが、今はないらしいのでパス……と思っていたら、上三依塩原温泉口にはまだ接近メロディーがあるとか。うーん、降りればよかった。

  • 会津高原尾瀬口駅で接近メロディーを回収。下りがアニーローリー、上りがローレライ改札内の接近表示機っぽいやつの下にスピーカーがある。左側のスピーカーで録ったけど、どっちでも流れるんじゃないかな……(保証はできない)

  • 会津田島駅会津下郷駅大川ダム公園駅には特に自動放送なし。一応、会津下郷は構内踏切から音が流れていた。あと、塔のへつり駅にはセンサーに反応して鳴る足元注意喚起放送だけあった。当たり判定は広いので危険な位置に行かなくても簡単に流れてくれる。

  • 西若松駅草競馬とか、会津若松駅の各種放送とか、ネットに情報がありふれてそう。

  • 磐梯町駅で下車。接近放送で「郡山方面」とか「会津若松方面」とか読み上げると聞いて録りに来たが、これは自分の勘違いで、方面を読み上げるのは猪苗代駅だったようだ。この駅では簡易的な永楽型放送しか流れなかったし、しかもレコーダーの不調で片方録れなかった。

3日目 福島→原ノ町

ちょっと信夫山見て仙台辺りで観光するか~と思ったら、普通に時間を費やしてしまい、なんならその後古関裕而記念館に行って市役所と県庁にも行って15時まで福島市に滞在してしまった。その後、敢えて阿武隈急行を経由して原ノ町へ。

4日目 原ノ町→都内

原ノ町駅で粘った後、広野駅で粘り、さらに常磐線のいくつかの駅で音を録るという極めていつも通りの音鉄ムーブをして帰宅。原ノ町までは音鉄から見れば関東みたいなものなのだなぁという気持ちになった。

  • 原ノ町駅は現地で初めて聴くために敢えてYouTubeなどでも聞かないことにしていた。いざ聞いてみると、最初は終わりが分かりにくい曲だなぁと思ったものの、録っているうちに良い曲だと思うようになった。一方、鳴動状況は芳しくない。3日目の夜に1時間、4日目の朝に2時間+αで計14本粘るも、2コーラス目入りはなし。基本的に余韻までは鳴り、フルもそれなりの頻度で鳴るが、そこからは厳しいっぽい。上り方面への乗車電も余韻切り。

  • 広野駅は10:43発の下りで2コーラス目1音をゲット。その後上りもフルをゲット。10:10で到着し15:05で離脱したが、その間メンバーは入れ替わりながらも常に自分以外の音鉄がいて、さすが最終日間近だなぁという気持ちに。

  • 広野駅を離脱した後は、いろんなところでフルコーラス程度は録れたのだが、2コーラス目はなかった。いわきは乗車電で楽興が2コーラス鳴って悔しかった。高萩下り1823発は流されずフル鳴ってくれた(2c目欲しかったけど)。石岡待避1948発は普通に切られて、2017発は余韻かフルか微妙なくらい。下りも録ってみたけど大して鳴らず。その後移動し今度は牛久で2216発に余裕があると睨んで録ってみたら余韻かフルか微妙なくらい。こんな感じで帰宅。最終日は旅行というよりいつもの音鉄活動という感じだった。

振り返り

川治温泉、良いところでした。
塔のへつりがすごかった。
福島市、予想外に良い街でした。
広野町の防災緑地が割とおもしろい空間だった。
広野駅でお会いした皆さんお疲れ様でした。